アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で2大会ぶり3度目の優勝を目指す浦和レッズのオズワルド・オリベイラ監督(68)とGK西川周作(32)が5日、1次リーグ第1戦ブリラム(タイ)戦(6日午後7時30分、埼玉)の公式会見に出席した。

オリベイラ監督は「再びACLを戦うことができて光栄。非常に魅力的な大会で、モチベーションが上がる」。西川は「アジアの舞台に戻ってこられてうれしい。自分たちの力で天皇杯を手にして返り咲いたので、思う存分、楽しみたい」とあいさつした。

今季はここまで公式戦3試合を戦って1分け2敗。西川は「勝っていない状況をポジティブにとらえている。過去にもこういうことはあったし、反省を生かしながら戦うことが大事」と前を向き、オリベイラ監督も「我々は(年間)60試合を戦うための準備をしている最中」と強調。その上で「スタートが良くなくても改善していける」と続け、このブリラム戦を浮上のきっかけにする思いを口にした。

チームは未勝利だけでなく、無得点が続いている。会見の終盤には、戦術変更やメンバー入れ替えの可能性について、指揮官に質問が飛んだ。すると、語気を強めて「どの戦術でも、どの選手でも、ゴールが決まる時は決まるし、決まらない時は決まらない。そこは(無得点の)ポイントではない」と反論する場面もあった。

いずれにしても「第1戦が重要になる」(西川)ことは明白。守護神は「ホームで勝って、アウェーで最低限(勝ち点)1が理想。ホームで勝つためにキックオフから集中したいし、させたい。トレーニングの発表会だと思って楽しく厳しくプレーしたい」と抱負を語った。

浦和は1次リーグG組に入り、ブリラムのほか、北京国安(中国)全北(韓国)と決勝トーナメント進出を争う。