山形が入場者1万122人が集結したホーム開幕戦を、3戦連続の完封勝利を挙げ、4季ぶりのホーム開幕戦で白星を飾った。今季初先発で、水戸から新加入のブラジル人FWジェフェルソン・バイアーノ(23)が決めたPKによる1点を全員で守りきった。

風下の前半20分、「バズーカー砲」が火を噴いた。相手GKキックをDF坂井達弥(28)がカット。パスを受けゴール前へ独走するFWバイアーノは、相手DFに背後から接触され転倒。自身が奪ったPKを、見事に決めて見せた。途中出場の前節・町田戦に続く2戦連続ゴール。左コーナーポストを抜いて祝砲のポーズでアピールしサポーターを喜ばせたが、イエローカードの代償も払った。FWバイアーノは「好きなパフォーマンス。ホームではいいと思っていた」と頭をかいた。

笑劇は試合後も続く。故郷のサンバカーニバルさながらに、1人でダンスを披露し「いい雰囲気の中でプレーできた。12人目の選手として後押ししてくれた。オブリガード」とサポーターに感謝した。FWバイアーノがピッチに立った今季2戦目からチームは負けなしだ。ここまで4戦で計6得点中4得点をバイアーノと阪野豊史(28)の1トップ2人で挙げている。高い位置からのプレスも機能した。バイアーノは「次もホームなのでやるべきことを全力でやるだけ」。次節24日の琉球戦に勝つと、J2ホーム通算150勝。3戦連発で、メモリアル勝利に導く。【佐々木雄高】