J3藤枝MYFCのDF鈴木準弥(23)が、特別な思いを胸に6日の「静岡ダービー」に臨む。

沼津戦を翌日に控えた5日、焼津市内でチーム練習に参加し、ストレッチなども交えながら約1時間半、リラックスした様子で汗を流した。

昨年から練習参加していたが、今季正式加入。開幕以来、全4試合に出場している。本職はセンターバックだが、今年は、サイドで攻守に上下動を繰り返すウイングバックでプレー。「まだ監督に求められている役割を、全うできていない」と話すが、チャンス時には積極的に駆け上がり、クロスやシュートを放つなど、慣れないポジションで奮闘を続けている。

沼津の下部組織出身で、沼津の吉田謙監督(48)には、中学時代に指導してもらった経験を持つ。「自分のサッカー人生が始まった場所で、沼津でサッカー観を培った。今の自分があるのは、あの時があったからこそ。思い入れがある」。沼津戦に向けて熱く話した。「沼津で学んだ冷静さと熱さを持って、クロスやシュートといった結果を左右するプレーをいつも以上に狙っていきたい」。静岡ダービーで右サイドを駆け上がり、成長した姿を結果で見せる。【和田憲明】

◆鈴木準弥(すずき・じゅんや)1996年(平8)1月7日、沼津市生まれ。沼津U-12、ACNジュビロ沼津(現沼津ジュニアユース)、清水ユース、早大を経て、昨年2月にドイツ3部VfRアーレンに移籍。今年、藤枝へ加入。U-16、17日本代表、全日本大学選抜でもプレー。176センチ、71キロ、右利き。