J2アルビレックス新潟は、ホーム・モンテディオ山形戦を翌日に控えた12日、聖籠町のクラブハウスの隣接ピッチで最終調整した。

3日のホームFC町田ゼルビア戦(1-0)で今季初先発、初ゴールを決めた右MFの渡辺凌磨(22)がホーム連勝&ホーム連続ゴールを狙う。対戦相手には前橋育英高(群馬)時代の同僚MF坂元達裕(22)がいるだけに、勝利にかける思いは強い。

   ◇   ◇   ◇

強烈なライバル心が、MF渡辺凌を熱くさせる。首位・山形で2得点の活躍を見せるMF坂元は前橋育英高の同級生。「絶対、負けたくない。サイドは逆だけど徹底的につぶしにいきたい」と力を込めた。今季ホーム初勝利した3日の町田戦は今季初先発し、初ゴール。「90分間激しく戦う、というチームの土台に立った上で勝利に貢献したい」と話した。

山形の守備は堅固だ。DFは3バックが想定され、守備時は5バックでブロックを作ってくる。片渕浩一郎監督(43)は「今回、スペースは狭い」と攻撃の難しさを予想した。しかし渡辺凌は相手の守備網を切り裂く覚悟だ。「工夫は必要かも知れないが、背後のスペースを取れなくはない」。

山形戦で先発すれば3試合連続だが、渡辺凌は先発定着とかはまだ考えていない。「前線は人数が多いし、いい選手がいっぱいいる。もっと結果を残さなければいけない」と自らに言い聞かせる。チーム内の競争に勝ち抜くためにも山形戦で結果を求める。【涌井幹雄】