J2アルビレックス新潟は今日4日の第12節、レノファ山口FCとホームのデンカビッグスワンスタジアムで対戦する。3日は聖籠町のクラブハウス練習場で調整。FWレオナルド(21)が自身の今季ホーム初得点での5試合ぶりの勝ち点3獲得を誓った。新潟は現在、4試合連続引き分け中。第10節東京ヴェルディ戦(4月20日)から指揮を執る吉永一明監督(51)の初勝利もまだだ。エース候補がチームにも自らにも勢いをつけるゴールを狙っている。

「この1週間、いい準備ができた」。前日練習を終えたレオナルドは晴れやかな表情だった。コンビネーションからのシュート練習は、1トップ気味の位置で周囲の選手の動きを見ながらゴール前に迫った。

練習後、通訳を交えて吉永監督と話し込んだ。「おまえ自身が信頼を勝ち取らなければいけない」と激励された。ここまで2得点。昨季のJ3得点王(24得点)のプライドを満たす結果ではない。「ボールを持ってからの細かい動きを確認した」。チャンスを作り、そしてチャンスで決めるためのアドバイスを指揮官から直接受けた。

それをバネにホームでの自身初得点を生み出すつもりだ。「サポーターもそうだと思うが、自分もゴールが欲しい」。ここまでの2得点はいずれもアウェーでのもの。ホームの歓声の中で決めることが、今後の勢いになると感じている。

吉永監督就任初戦のアウェー東京V戦では、前半5分に先制点を決めた。ただ、この試合を含め新潟は前節まで4戦連続引き分け。白星は今季ホーム初勝利だった第7節FC町田ゼルビア戦(4月3日)までさかのぼる。吉永監督にも、まだ勝利をささげられていない。「ゴールを決めて勝つ」。そこだけに集中する。【斎藤慎一郎】