<天皇杯:浦和レッズ2-1流通経大◇2回戦◇3日◇駒場

前回大会王者の浦和レッズ(J1)が、初戦で流通経大(茨城県代表)に苦戦している。前半2分にDF鈴木大輔(29)が右CKから頭で先制したものの、19分に追いつかれる。流通経大MF菊地泰智(20)に、角度のない左のゴールライン際から左足シュートを決められた。

1-1のまま前半が終わると、会場の駒場スタジアムは大ブーイング。後半に向け、ロッカールームで修正点を話し合った。以下、大槻毅監督(46)のハーフタイムコメント。

「難しいゲームなことは想定内。ポジティブな声を出そう」

「走らないで勝とうなんて甘い。もっと走りなさい」

「足を振ってますか。ファイティングポーズを取っていますか。相手は嫌がっていますか」

「当たり前のことをやりなさい」

「今の敵は自分たちの中にある」

「覚悟を持って闘いなさい」

“組長”の熱い言葉に奮起し、後半は大学生を追いつめていく。そして29分に勝ち越し。後半15分から指揮官に送り込まれたMFエヴェルトン(26)が汰木の左クロスを頭で押し込み、ようやく2度目のリードを奪った。この1点を守り、苦しみながらも初戦を突破した。