ジュビロ磐田の新戦力が新天地デビューに向けて準備を進めている。今夏、ガンバ大阪から加入のMF今野泰幸(36)とタイのチョンブリFCから移籍したFWルキアン(27)が25日、磐田市内での調整に参加。今野が球際で激しい競り合いを見せれば、ルキアンも強烈なシュートを披露。梅雨明け間近となった酷暑の中、精力的に体を動かした。

今野は、午前午後の2部練習で計2時間半の全メニューを消化。「今はハードに自分を仕上げている。練習も良い雰囲気の中でやれている」と話した。前日24日に合流したばかりのルキアンは、体調面を考慮して午後は室内調整となったが、「疲れはあるけど、仲間の特徴を知る有意義な時間になっている。雰囲気もすごく良いと思う」と、充実した表情で汗を拭った。

今後は、28日に予定されているJ3藤枝MYFCとの練習試合を経て、8月3日にリーグ再開となるアウェーのベガルタ仙台戦を迎える。生まれ故郷で移籍後初出場の可能性がある今野は「楽しみ」と意気込む。開幕から20試合を終え、チームはJ2自動降格圏の17位に低迷。J1残留への救世主となるべく、急ピッチで準備を進めていく。【前田和哉】