北海道コンサドーレ札幌はサンフレッチェ広島に0-1で競り負けた。連勝を目指したが、何度もあった好機を生かせなかった。相手は7月31日川崎フロンターレ戦から中2日だが、先発には前節の先発9選手が名を連ねた。午後7時試合開始にもかかわらず28・6度に湿度86%の条件のなか、札幌が序盤から押し込んだ。それだけにミハイロ・ペトロビッチ監督(61)は「負けてはいけないゲーム、展開だった。私は負けた時も前向きなことを考えるが、今日のゲームに関しては非常に残念で悲しい」と嘆いた。

指揮官が肩を落とすのは、内容では圧倒していたからだ。まるで7月の勝てない3戦に逆戻りしたようだった。ベガルタ仙台戦から連続未勝利だった3試合。2試合はシュート数で上回ったが、ゴールに嫌われる不運を恨み、決めきれないもどかしさが残った。この2週間は、ボールを持っていない時の動きをテーマに取り組んできた。3対3や4対4の練習で受け手の「動き直し」を意識。FW鈴木は「背後がダメなら足もと。動きの連続性は出せていた」と、本番で成果を実感した。だからこそ「前半うちのペースでいいゲームができていただけにもったいない」と悔しがった。

この日、MF駒井の今年2度目の右膝手術が発表された。2月の熊本キャンプ中、FWジェイは痛みで階段を下りられない駒井を抱きかかえて運んだ。再び苦境に立つ仲間の思いも背負いピッチに立ったが「なかなかゴールが入らなかった。残念だった」と肩を落とした。順位は8位のまま。次節は9位浦和レッズをホームで迎え撃つ。【保坂果那】