J1清水エスパルスが守備重視で勝ち点をもぎ取る。24日のアウェー川崎フロンターレ戦(等々力、午後7時)に備え、23日は静岡市内で非公開練習を行った。0-8で大敗した前節札幌戦の教訓を生かし、より守備意識を高めて最終調整。篠田善之監督(48)は「まずいい守備を意識させたい」と強調した。

対策も万全だ。相手は人とボールが流動的な攻撃が特徴。指揮官は「怖がらずにやること」と積極的な姿勢を求めている。守備の第一優先は安易に飛び込まず、ゴール前を固めること。失点に直結する中央を守り、自陣両サイドでボールを奪うイメージを共有した。

清水で公式戦初出場が濃厚なGK大久保択生(29)も「相手はみんな点が取れる選手。無理に飛び込まないことが大事」。川崎Fには13年4月の対戦時に0-0で引き分けて以降、公式戦は12試合連続複数失点中。簡単な相手ではないが、同じ失敗は繰り返せない。

今月3日の横浜戦では試合終盤に5バックを採用し、1-0で逃げ切った。展開次第では守りを固める守備的布陣もオプションにある。「90分間バラバラにならず、戦う姿を見せたい」と篠田監督。泥くさく、体を張って勝利を目指す。【神谷亮磨】