コンサドーレ札幌は北海道胆振東部地震から1年の6日、北海道民を勇気づけるプレーを誓った。

札幌・宮の沢で8日ルヴァン杯準々決勝第2戦広島戦(Eスタ)に向けた練習を終えると、主将のMF宮沢裕樹(30)は1年前を振り返り、「1年はあっという間だったが、あらためて思い出す。北海道唯一のプロサッカーチームとして、まだまだ被害の影響がある方々に勇気を与えられるようにしたい」と話した。

クラブ史上初のルヴァン杯4強をかけた戦いも近づき「優勝も現実的。期待に応えたい」と誓った。昨年10月に選手らで厚真町ほか被災地を訪問し、義援金活動も行った。今後も「子どもたちを試合に招待したり、サッカー教室ができたら」と構想も持っている。

札幌の一員として日の丸戦士も気合を入れる。この日、日本代表FW鈴木武蔵(25)がW杯アジア2次予選ミャンマー戦(10日)に向け敵地へ移動した。今季加入で昨年の地震は経験していないが「僕たちコンサドーレの選手ができることは、自分たちがしっかり活躍して、明日、今週、今月、今年の励みにしてもらえればいい。僕自身も勇気を与えられる存在になっていきたい」。札幌の選手の心は、いつでも道民とともにある。【保坂果那】