ヴィッセル神戸FWルーカス・ポドルスキ(34)が約3カ月半ぶりにピッチに帰ってきた。5月26日の湘南ベルマーレ戦を最後に体調不良で離脱。ドイツに一時帰国し、耳の手術も行った。後半35分、サポーターからの大きな拍手に送られて登場し「温かく迎えてくれたサポーターにもすごく感謝している」と言った。

試合は川崎フロンターレの猛烈な追い上げを振り切り、神戸が2大会ぶりのベスト8進出を果たした。

神戸は前半38分、DF西大伍(32)の右サイドからの折り返しをMF山口蛍(28)が右足で合わせて先制。さらに同ロスタイム、ドリブルで切り込んだMF小川慶二朗(27)からのパスをFW古橋亨梧(24)が最後は滑り込むように左足で2点目を決めた。後半18分にもFW小川がハーフウエーライン付近からドリブルで持ち込み、最後はGKの股の間を抜くゴールで3点目をあげた。

ポドルスキは3-1とリードした場面で登場も、トルステン・フィンク監督(51)が「次のラウンドに進めてうれしいが、内容は完全なハッピーではない」と表現した冷や冷やの勝利となった。それでもポドルスキにとって大きな1歩。「チームを助けるために一緒にプレーする、試合に出られることは幸せな気分になった」。

得点機も演出したが、シュート0に終わり、ここから完全復活へ歩み出す。「トレーニングでもいい感覚でできていた。試合を追うごとに良くなっていく。試合の中で研ぎ澄まされていく。少しずつプレーする時間を延ばして、チームの助けになれば」と意気込んだ。