J1横浜F・マリノスが24日、横浜市内で25日の天皇杯4回戦の鹿島アントラーズ戦(カシマ)に向けて調整し、今年3月に右膝前十字靱帯(じんたい)損傷で全治8カ月の大けがを負っていたDF高野遼(24)がメンバー入りすることが濃厚となった。

8月から徐々に全体練習にも参加していた高野は、9月に入ると大学生との練習試合にも出場。実戦経験を積みながら、公式戦復帰を目指していた。鹿島戦後は中2日の28日にベガルタ仙台と戦うリーグ戦も控えており、ポステコグルー監督も鹿島戦での高野の復帰に前向きな姿勢をみせている。メンバー入りすれば、負傷後初となる高野は「もう膝への怖さはないし、状態は徐々に上がってきている。出させてもらえるのであれば全力でプレーしたい」と意気込んだ。

高野にとってはサッカー人生初の長期離脱だった。「苦しい時間もたくさんあったけど、自分の体と向き合えた濃厚で充実していた時間でした」。スタンドから見るチームメートの戦う姿がモチベーションになっていたと語り「公式戦復帰はひとつ目標にしていた場所。それがリーグでも天皇杯でも、出るからには自分のプレーを出して勝利に貢献したい」と力を込めた。