藤枝が1-0で讃岐を下し、首位群馬と勝ち点49で並んだ。0-0で迎えた後半29分、MF岩渕良太(29)が右足で決勝点。

途中出場の切り札が、今季2度目となる2試合連続ゴールを挙げ、優勝争いに踏みとどまった。

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スーパーサブの岩渕が、またしても大仕事をやってのけた。後半24分から途中出場。ピッチに入った5分後のチャンスを確実に仕留めた。右サイドでボールを受けると、ドリブルでエリア内に進入。キックフェイントでDFを揺さぶり、右足でネットを揺らした。「相手とうまく駆け引きができて、思い切り打てた」。今季の全5得点はいずれも途中出場から。この日は首位群馬を追うための値千金の1発をたたき込んだ。

日の丸を背負って戦うラグビー日本代表の躍進も刺激になっている。W杯日本代表SO田村優(30)と同じ明大卒。岩渕は2学年下で、面識はないものの「大学では隣のグラウンドで練習していた」。自身も大のラグビーファン。11日にはエコパスタジアム(袋井市)で行われたオーストラリア対ジョージアの試合をスタンドで観戦した。

競技が違えど、ラグビーも同じチームスポーツ。1つの目標に向かって戦う姿勢は、参考になる部分も多い。チームの順位は3位のままだが、勝ち点では首位群馬と並ぶ。残り8試合で次戦は熊本との上位対決。岩渕は「さらにギアを上げて戦っていきたい」と力を込めた。【神谷亮磨】