強豪連破だ! アマチュアチームのホンダFC(JFL)は今日23日、天皇杯サッカー準々決勝でJ1鹿島と対戦(午後7時、カシマ)する。

昨年の前回大会2回戦で大敗した難敵に雪辱し、91年以来28年ぶりのベスト4を狙う。5大会ぶりの4強を目指すJ1清水は、同準々決勝でJ1鳥栖と対戦(午後7時、駅スタ)。22日は雷雨の影響で十分な調整ができなかったが、総力戦で白星を奪う。

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アマチュア最強軍団は、快進撃を止めない。鹿島戦を控えたホンダFCのDF鈴木雄也主将(28)は「ここで戦えるのも縁だと思う。4強というよりも『鹿島』に対しての思いの方が強い」と胸中を明かした。

鹿島とは前回大会の2回戦で対戦し、1-6で完敗した。井幡博康監督(45)は「個のスピードや高さ、状況判断の部分では何枚も上だった」と振り返る。現チームには、同試合で先発した11人中9人が在籍。14年の就任から「J1に勝つ」チーム作りを進めてきた指揮官の下、格上の個に対抗できるだけの組織力を磨いてきた。

今年の天皇杯ではJ1札幌、J2徳島、J1浦和を連破してきた。井幡監督は「チームとしてやるべきことの理解度は高くなってきている」と手応え。「よそ行きのサッカーでは、いい試合はできても勝てない。普段やってることをやる」。昨季のアジア王者相手にも、真っ向勝負を挑む。

同じく8強に進出した07年に4強を阻まれた相手も、鹿島だった。鈴木主将は「いつも立ちはだかってくる相手。いつかは破らないといけない」。今大会4試合で2得点4アシストと絶好調のMF佐々木俊輝(25)も「その時(07年)のリベンジも果たしたい」と言った。雪辱の舞台は整った。今度こそ、壁を打ち砕く。【前田和哉】