昨年準優勝の清水ユースは4-0で東京Vユースに快勝し、2年連続でベスト8進出を決めた。

FW千葉寛汰(16)が公式戦初のハットトリックを達成。今秋の茨城国体でも県選抜の一員として優勝に貢献した1年生エースが、存在感を示した。11月4日の準々決勝では、大宮U-18と対戦(福島・Jヴィレッジ、午後1時30分)する。

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清水ユースの1年生エースが輝きを放った。1点リードの前半ロスタイム、FW千葉は右クロスを左足ダイレクトで合わせて追加点を挙げた。後半29分にはヘディングでこの日2点目。直後の30分には「味方からのアイコンタクト」で抜けだし、右足でダメ押しの4点目を奪った。公式戦では初の1試合3得点。表情には初々しさも残るが、プレーは堂々としていた。

「1点目が一番良かった。FWらしく泥くさく取れたゴール」と誇らしげだった。今月上旬は、県選抜の一員として茨城国体に出場。初戦から準決勝まで4試合連続を含む計8得点を挙げ、8年ぶり優勝に貢献した。自身も大会得点王を獲得。ただ、広島県との決勝戦では無得点だった。「最後に取れなかった悔しさを次のステージで生かしたかった」と振り返った。

2トップでコンビを組むFW川本梨誉(りよ、18)はU-19アジア選手権に出場するため、次戦以降は欠場する。既にトップチームの公式戦にも出場している絶対的エースを欠くことになるが、千葉は頼もしい言葉を並べた。「僕が圧倒的な存在感を示して、チームを引っ張っていきたい」。ニューヒーローが台頭したチームの勢いは、さらに増した。【神谷亮磨】