ベガルタ仙台が今節での残留を決められなかった。

アウェーでガンバ大阪に後半の2失点で屈するも11位はキープし、プレーオフ圏内の16位湘南とは勝ち点6差。残り2戦で勝ち点が並ばれる可能性はあるが、得失点差で16リードしており、優位な状況だ。次節で勝ち点1以上を獲得すれば、自力で10年連続残留が決まる。

4月のロスタイム決勝弾に続き、古巣から2戦連続ゴールを狙ったFW長沢駿(31)は、前半に2度頭を抱えた。同8分、GKスウォビィクのロングフィードでDF裏に抜け出し、GK東口と1対1に。駆け引きをして、ループシュートを試みたがゴール右に外れた。「最後見てくるかもというのはあったが、すごく悔やまれる。ヒガシ君(東口)じゃなかったら…。ああいうところを決めないといけない」と反省した。

さらに2分後、再び長沢にチャンスが訪れた。DF蜂須賀の右クロスを頭で合わせるも、東口のファインセーブに阻まれた。試合前の選手紹介ではG大阪サポーターから大きな拍手が送られた。「スタメンを見て金選手以外は、みんなやったことがあった。楽しかったけど悔しい」。

次節は30日に7位大分とのホーム最終戦。「まだ安心できる状況じゃない。(今日)勝って自力で決めたかったが、あと2試合あるのでチャレンジしたい」。次こそ自らのゴールで残留を確定させる。【山田愛斗】