3季ぶりの優勝を狙う鹿島アントラーズが、J2で唯一4強入りを果たしたV・ファーレン長崎を3-2で下して決勝進出を決めた。

試合が動いたのは前半4分、鹿島MF三竿のミドルシュートがFW伊藤に当たってコースが変わり、こぼれたところに反応したMFセルジーニョがゴールネットを揺らした。その後も鹿島が危なげないボール回しで主導権を握り、前半23分にはMFレオ・シルバのFKでオウンゴールを誘って追加点を得た。

しかし、徐々に修正した長崎が反撃に出た。前半28分、相手のミスを突いたFW畑が見事なキープでタメを作り、後方から走り込んできたMFカイオ・セザールがシュート。決定機だったが惜しくも右にそれた。同37分には、FW吉岡のパスを受けたMF米田がペナルティーエリア内右からシュートを決めて、1点を返して前半を折り返した。

後半、鹿島はMF土居に代えてMF名古を投入した。同16分、鹿島MFセルジーニョの左クロスが相手DFの足に当たり、そのままバーを直撃。この跳ね返りを拾ったFW伊藤がシュートをたたき込んだが、オフサイドの判定でゴールは認められなかった。

対する長崎も積極的な仕掛けで好機をつくったが、なかなか決めることができなかった。すると後半28分、鹿島はMF永木の右CKからDFブエノが頭で合わせて3点目を奪った。直後に長崎はFW畑に代えて、J2得点ランク3位のFW呉屋を投入。出場わずか2分後の後半31分、その呉屋のシュートがバーに当たって跳ね返ったところをMF沢田が流し込み、長崎が再び1点差に迫った。

最後は鹿島が長崎の猛攻を耐え逃げ切り、元日の決勝で神戸と対戦する。