J1ベガルタ仙台は28日、MF梁勇基(37)との契約満了を発表した。J2時代の04年からクラブ一筋16年で、背番号10としてチームを先導してきた。

今季はリーグ13試合で無得点、ルヴァン杯8試合で1得点、天皇杯2試合で無得点と、リーグでは過去最少の出場にとどまった。それでも来季、11年連続でJ1を戦う仙台の礎を築き、昇格を決めた09年には、J2で51試合14ゴールと大車輪の活躍で優勝に貢献。その後も「象徴」としてピッチ内外で絶大な存在感を見せ、J1、J2通算522試合出場で76ゴールを挙げた。移籍先は未定だが、現役続行を目指す。

梁はクラブを通して「16年間、心からサポートしていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。はじめてユアスタのピッチに立ったときの感動、2008年の入れ替え戦で負けた悔しさ、水戸戦でJ1昇格を決めた2009年、東日本大震災の復興のシンボルになると一致団結して戦い優勝争いを繰り広げた2012年、初タイトルを懸けた昨年の天皇杯決勝、すべて鮮明に記憶に残っています」。

さらに現役続行に意欲を見せ「ベガルタからはありがたいお話もいただいたのですが、選手としてチャレンジしたいという思いが強く、このような形になりました。今後の事はまだ決まっていませんが、これからも梁勇基を応援していただけたら幸いです。いずれ仙台、東北のために何か力になれたらと思っています。最後に私がベガルタに加入してから関わっていただいたすべてのみなさん、16年間お世話になりました」などとコメントした。