日テレ・ベレーザが浦和レッズ・レディースに1-0で勝ち、大会3連覇と、リーグ戦、リーグ杯を合わせた2年連続での国内3冠を達成した。

11月のアジア女子クラブ選手権も制しており、4冠獲得で今季を締めくくった。

前半7分に日本代表FW田中美南(25)が右CKを右足ダイレクトで合わせる鮮やかなボレーシュートをゴール左上に決めて先制し、この1点を守りきった。

永田雅人監督(46)は「追加点がほしかったが、試合全体をコントロールして勝利することができたかなと思います」と振り返った。今季リーグ戦での両者の対戦成績は1勝1敗の五分。指揮官はは2-3で敗れた9月22日の第13節での教訓が生きたことも明かした。「前線でのプレスが甘く、相手の長いボールや速さ、高さの勢いを受けてしまった。今日は前半の最初から相手センターバックにプレスをかけ、狙い通りにいけた」と納得の表情を浮かべた。

この日が今季最終戦で、試合後には17年から在籍する野寺和音GKコーチ(29)ら今季限りで退任するスタッフから選手へ最後のあいさつも行われた。浦和戦もフル出場して完封勝利に貢献した日本代表GK山下杏也加(24)は「前任の沖田(政夫)さん含め、人に恵まれたおかげで自分たちはタイトルをとれた」と3年間指導を受けた恩師への思いを語った。

15年8月の代表デビュー以来、高倉体制でも継続して代表に招集されてきた山下にも厳しく接し、指導されたことを明かし「練習で自分がやる気のないプレーをしてしまって、ぶつかった時もあった。細かいところまで指導してくれ、本当にお世話になった」と感謝。「今は別れの時期でつらいですが、これからも突き進んでいかないといけない」と来期以降の活躍も誓った。