初出場の日大明誠(山梨)は初戦で姿を消した。開始5分の失点で出ばなをくじかれると、8分後に追加点を許した。

前半終了間際の同35分に直接FKをDF斎藤康友(3年)が頭で合わせて、1点差に詰め寄って後半へ向かった。だが、またもや後半開始早々の同7分に決定的な3失点目を献上。後藤聡志監督は「立ち上がりの失点が痛かった」と悔やんだ。

この敗戦を無駄にはしない。四日市中央工(三重)と全国舞台で戦ったことで名門の基本技術の高さを体感し、自分たちの“現在地”を知ることができた。後藤監督は「止める、蹴る、しっかりと体を寄せる、攻守の切り替え。当たり前のことをきちっとやれるよう、基本的なことをレベルアップしていかないといけない。いい経験をさせていただいた。(来年度の全国選手権に)必ず帰って来られるように、その気持ちしかないです」と誓った。