オランダ1部フィテッセを12月に退団し、所属先未定の本田圭佑(33)が設立した新サッカークラブ「One Tokyo」が24日、都内でトライアウトを開催した。

約530人の応募から書類審査で残った110人が、本田も視察する中でプレーを披露。18年に松本山雅FCに在籍したDF武藤友樹(24)、昨季はアルビレックス新潟シンガポールに所属したDF杉山颯汰(19)らも名を連ねた。

14日、ツイッターでいきなり同クラブの立ち上げを発表した本田は「東京で以前から、クラブを作りたいなという思いはあったのですが、なかなかタイミングが合わず。そのタイミングがたまたま今だった。ずっとこの構想は3~4年前ぐらいからあり、あるクラブを買収しようと動いたこともありましたし」との経緯を明かした。

最終的には「いろいろ考えていくとゼロから作るのが一番良いのではないかということに至った」との結論に到達したという。ファン主導という全員参加型のスポーツクラブ作りを掲げている。東京・中央区に登録した同クラブは今季、東京都社会人4部という最下位リーグから参戦する。本田は「ボクが権力を発揮して決めることは、ほぼ一切ありませんので。ここで断言します」とオーナーの立場ではなく、発起人というスタンスでアプローチしていく方針だ。

「One Tokyo」はクラブ代表者となった鈴木良介氏、慶大4年で運営責任者の奥山大氏にすべてを任せる意向。本田は「ボクはサポーターとしてファンとして投票権があり、1票です。みなさんにも1票ある。それで物事を決めていきたい。ボクが何かをやるものじゃない。みなさんのクラブ」とのコンセプトを丁寧に説明していた。