J2アルビレックス新潟はリーグ戦再開初戦でホーム開幕戦となるファジアーノ岡山戦(18日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を続けている。

2年目のセンターバックDF岡本将成(19)は、目標だった開幕スタメンを逃した悔しさをバネに、レギュラー獲得を狙って再開に備えている。

1つ1つのプレーに、岡本はアピールの気持ちを込める。実戦形式の練習、「持ち味の1つ」と自ら言うロングフィードを積極的に繰り出し、攻撃の起点になる。守備でも細かく指示を出す。「自分が引っ張っていく」と前向きな姿勢をプレーで示す。

開幕の群馬戦(2月23日)はベンチから外れた。「スタメンを目標にしていたので、やはり悔しかった」。昨季はルーキーながら10試合に出場し、うち8試合はフル出場。背番号は「35」から「4」になった。クラブの期待を感じ、2年目の今季を守備の要に成長するシーズンと位置付けた。それだけにショックは大きかった。

もちろん落ち込んでいる暇はない。新型コロナウイルスの影響でできた中断を有効に使う。開幕スタメンだった舞行龍ジェームズ(31)、マウロ(30)の両センターバックの動きを確認し、ビルドアップ、カバリングの精度アップを図る。「昨年以上に試合に向けた準備を大切にする」。昨季、開幕直後はベンチ入りすら遠かった。シーズン後半に出番が回ってきたことで、実戦を意識したメンタルの大切さを実感した。

岡山戦を「自分にとっての開幕戦」と言い聞かせ、チャレンジ。2月のキャンプ時、金髪に近かった髪を黒に戻した。「黒い方が落ち着いてできる」。気持ちは整った。再開に向け、隙は見せない。【斎藤慎一郎】