元サッカー女子日本代表でタレントの丸山桂里奈(36)が14日、川崎市のアディダスフットサルパーク川崎で行われた、障害者サッカーのキャラクターグッズ発表会に出席し、東京五輪を控える後輩たちへエールを送った。

16年の現役引退から約3年が経過するが今でも、なでしこジャパンの動向は気にかけているといい、12日まで米国で行われていた「シービリーブス杯」の試合も見ていたことを明かした。日本は3戦全敗で大会を終えたが「五輪とかW杯の前って、あんまりうまくいきすぎると、本番でなかなかうまくいかないんですよ」とフォロー。

世界一となった11年W杯ドイツ大会前の経験も引き合いに出し「その時も大会前までうまくいかなかったり、なかなか難しかったりしていました。逆にうまくいってないって言われた方が良いんじゃないかな。私は不安視はしていないですね」と力強く語った。

26日には丸山ら11年W杯優勝メンバーが福島・Jヴィレッジからスタートする国内聖火リレーの最初のランナーを務める。

当日はちょうど丸山の37歳の誕生日でもあるが、新型コロナウイルス対策でギリシャ国内での聖火リレーが中止となるなど予断を許さない状況となっている。

丸山はかつてJヴィレッジを本拠地としていた東京電力マリーゼにも所属していただけに「こんな運命的なことはないし、11年メンバーがそろうのもなかなかないこと。もちろん走りたいけど、そこは流れに身を任せるしかない」と冷静に話した。

五輪開催自体も危ぶまれている状況については「みんなが良い形になるように。あとは選手の気持ちがどうなのかなと思う。開催してほしい気持ちはある」と話した。

丸山は04年アテネ、08年北京、12年ロンドンと3大会連続出場を果たし、12年には銀メダルを獲得。「他の国での五輪を経験したからこそ、母国開催の五輪に出てみたいと思っていた」と元選手ならではの視点で語り「やっぱり応援してくださる方の声があったから頑張れた部分があるし、それが東京でやるとなると、より選手も頑張れると思う。後輩のみなさんが東京でメダルをとることを期待しています」と無事の開催を願っていた。【松尾幸之介】