アスルクラロ沼津は18日、磐田市内でJ2ジュビロ磐田と練習試合(45分×4本)を行った。

沼津のMF伊東輝悦が存在感を放った。ダブルボランチの一角で先発出場し、2本目途中までプレー。鋭いスルーパスでチャンスを演出した。

相手と激しく接触し、ファウルを受ける場面が何度かあったが「来ると思っていた。うまく逃げたよ」と涼しい顔で振り返った。

昨年11月24日のホーム鳥取戦で、3シーズンぶりのリーグ戦出場を果たし、J3最年長出場記録を45歳2カ月24日に塗り替えた。今季の始動からこれまでを振り返り、「チームも自分も調子は悪くない」とうなずいた。自身が保持する記録を更新する日は近そうだ。

今季のクラブは、昨季までの縦に速い攻撃から、後方から短いパスを生かして攻め込むスタイルへ変更した。伊東は「老体には助かる」と笑顔。この日は少ないタッチでパスを展開し、攻撃の活性化に一役買った。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、現在リーグ戦は延期中。再開は来月12日のアウェー岐阜戦を予定している。「開幕戦を見据えて準備をしてきたが、仕方のないこと。メリハリをつけて臨機応変にやっていきたい」と伊東。レジェンドは冷静に開幕を待つ。【古地真隆】