J1湘南ベルマーレは、今季のJ1とJ2で降格なしとの特例が適用されることを「刺激」に変えた。

19日のJリーグ臨時実行委員会での決定から一夜明けた20日、チームは平塚市内で非公開練習を消化。昨季はプレーオフの末、J1残留を決めた経緯もあり、MF鈴木冬一(19)は「昨年、プレーオフの緊張感は経験した。今年は降格の危機感ではなく、逆に優勝争いできる緊張感をもっと味わいたい」と上位争いへの意識を高めた。

またMF斉籐未月(21)は「毎年、下位や降格争いしてしまっているけれど、いつまでも下にいるのは面白くない。観客もサポーターも緊張感ある試合を求めていると思う。上位でそういう試合も増やしたい」と気を引き締めた。

前監督の退任、そして台風による練習場冠水などの苦境を乗り越え、J1残留を勝ち取った浮嶋敏監督(52)は「(降格なしは)昨年、ボクが引き継いだ状態の時だったら喜ぶかもしれないけれど。1試合しか終わっていないし、今だと喜びようもないかな」とジョークで反応。公式戦再開後の試合展開に変化があると指摘し「リーグ全体でいえば、よりアグレッシブに戦うチームが増える。何より得点が増える。終盤に采配、選手の気持ちがかなり違うと思います。より攻撃的にできる」と話していた。