J2モンテディオ山形がJ3いわてグルージャ盛岡と45分マッチ4本を行い、計5-3で勝利した。新加入のFW高橋とFWアラウージョがともに2得点。来年度加入するFW阿部要門(かなと、福島・尚志2年)にもゴールが飛び出した。山形ユース出身のDF半田陸(18)は高橋の1点目をアシストし、攻守で好調をアピールした。

1、2本目は主力組が出場していずれも1失点の敗戦。若手とベテラン主体の3、4本目に出場した半田が存在感を示した。本職のDFではなく、守備的MFで3本目の14分に前線でボールを奪い、高橋にパスを出してリターンを受けた。「自分の前が空いていたので、(高橋の)左足に速いパスをぶつければその流れでいける」と一瞬で判断し、強いパスを高橋に供給して、この日チーム初得点に結びつけた。

以降も前線から最終ラインまで精力的に動き、相手攻撃陣にプレッシャーを与え続けた。石丸清隆監督(46)は「運動量が必要なポジションで、上下動もできる。相手に対してもプレッシャーをかけられるし、後ろの守備範囲も広いので、新たな発見になった」と喜んだ。半田は18年のU-16アジア選手権で主将を務め、昨季はリーグ戦でクラブ最年少出場を果たした。着実にキャリアを積んだ地元出身のホープが、飛躍の1年にする。【相沢孔志】