湘南ベルマーレが27日、練習を再開した。

4月5日のチーム活動休止以来、52日ぶりに平塚・馬入サッカー場でトレーニング。4つの少人数グループに分かれ、ボールを使った練習やフィジカルのメニューを消化した。浮嶋敏監督(52)らスタッフ、選手たちはネックウオーマー風のマスクを着用しながらピッチで体を動かした。

「マスクは簡単に外せないのですが、プラスに考えれば心肺機能のトレーニングになる」とMF山田直輝(29)。そして「(自宅待機時は)当たり前のことが当たり前じゃないと感じました。サッカーをやれることに感謝したい」と久しぶりのピッチに感触を楽しんでいた。

Jリーグの再開時期が発表されていないものの、チームは6月下旬、7月初旬を見据えて練習を継続する予定。浮嶋監督は「今日を起点にサッカー的な動きを上げていきたい」とし、日程が決まり次第、練習試合なども組む方針を示した。

過密日程になることは間違いないため、同監督は「誰も経験したことのないシーズンになる。全員が戦力になるチームにしていきたい」と決意を新たにした。

新型コロナウイルス感染防止策のため、選手たちは練習中、飲料水の共用を避け、クラブハウスも使用せずに車で往復。故障者以外はマッサージなども受けず、報道陣の取材も練習場からオンラインで対応した。

DF大野和成(30)は「久しぶりにみんなと会うこともできましたが、3密になってもいけないし、ほど良い距離感を保たないといけない」と新型コロナウイルス予防を意識していた。