川崎フロンターレのMF長谷川竜也(26)が「有言実行」の複数得点での2試合連続ゴールを決めた。

2-0の前半28分、右クロスを受けたFWレアンドロ・ダミアンの落としを決めて2戦連続弾。同45分にはゴール前のこぼれ球につめた。リモートマッチでなかったとしても、敵地のスタンドを静まりかえらせたであろう前半での2得点。試合2日前の「次は複数得点を取れるように」という“公約”を果たしたが「ダミアンの動きを見てかぶらないように、いい落としをくれたので冷静に狙い通りに打てた。2点目はラッキーだったかな」と控えめに喜んだ。

高い意識で取り組むことで、新システムへの成熟度を上げている。今季から導入する4-3-3で3トップの左に構える。中断前の公式戦2試合で、レベルアップへの気付きを得た。「サイドと真ん中の選手のポジションが遠くなることがある。ルヴァン杯と開幕戦も遠いなと思う時があった。ダミアンが収めた時は距離感を意識している」。

リーグ戦再開までの約1カ月間、活動自粛中の自主トレーニングで鍛え上げた肉体に戦術を染み込ませた。この日の2得点は、いずれも直前にダミアンが絡んだもの。丁寧に積み上げてきた成果を、宿敵東京との「多摩川クラシコ」で発揮した。【浜本卓也】