柏レイソルがケニア代表FWオルンガ(26)の3得点などで、ベガルタ仙台に5-1で大勝した。オルンガは今季8ゴールで得点ランク首位を独走する。次節では、新型コロナウイルスへの感染でこの日のサンフレッチェ広島戦が中止となった名古屋グランパスと対戦する。川崎フロンターレは6連勝で首位を堅持した。

   ◇   ◇   ◇

オルンガがJ1では自身初となるハットトリックでチームを3連勝に導いた。1点リードの前半40分に右クロスに頭を合わせてリードを広げると、後半13分にはスルーパスに抜け出す。身長193センチの体でDF1人を振り切り、右足で2点目。同28分にもゴール前でパスを呼び込み、ワントラップから相手の寄せをかわす素早い足の振りでネットを揺らした。

頭、右足、左足と全て違う形で3得点。今季8得点としたオルンガは「パーフェクトなハットトリック。まだ万全ではないが、徐々に調子を上げてもっとチームに貢献したい」と笑顔で振り返った。

昨季はJ2で得点ランク2位の27得点を挙げ、最終節ではJリーグ新記録の1試合8得点もマークするなど、強烈なインパクトを残してJ1昇格の原動力になった。今季はリーグ戦再開後、3戦不発でチームも3連敗を喫したが、ここ3戦6発と調子を取り戻すとチームも復調。ここまで計7戦で勝ち越しとなる今季4勝目を手に入れた。

次節は今節の試合が中止となった名古屋との対戦。「Jリーグはいろんなプロトコルを通じてみなさんの安全性や健康を守ることを考えてくれている。徐々に調子を上げて、またハットトリックを決めたい」と力を込めた。【松尾幸之介】

▼ハットトリック 柏FWオルンガ(26)が26日の仙台戦で達成。今季J1で初、通算236度目。柏では16年のFWディエゴ・オリヴェイラ以来、4年ぶり16度目。オルンガは昨季J2で2度記録しているが、J1では初。