J2ジェフユナイテッド千葉が21日、ホームで行われる23日の3位徳島ヴォルティス戦へ向けて調整した。

3連勝と波に乗って敵地に乗り込んだ19日の首位V・ファーレン長崎戦は0-2で惜敗。5位まで上げていた順位も8位に落とした。巻き返しをはかり、現在3位と好調の強敵を迎え撃つ。MF堀米勇輝(27)は「うしろから丁寧にビルドアップしてくるチーム。相手がボールを持つ時間が長くなるかもしれないが、しっかり耐えて、1つ2つのチャンスで決めたい」と意気込んだ。

堀米は開幕から4戦連続先発出場とチームを支えていたが、負傷もあり約1カ月間離脱。長崎戦の後半22分から途中出場して9戦ぶりのピッチに立っていた。外から見ていたチームについては「リーグ戦再開後にちょっとずつズレていた部分が整ってきたイメージはある。コンパクトさも増してきた」と良い変化を感じたことも明かした。今季から就任した尹晶煥監督の戦術も見定めており「監督のリアクションを見ながら、自分の感覚とのバランスを探っていました。3連勝は大きかったですが、次、ホームでまた勝てるかが大事になってくると思います」と力を込めた。

その尹監督と同郷で東京五輪世代のU-23韓国代表選出経験もあるDF張敏圭(21)は「徳島はポジションを頻繁に変えてくるので、チームで話し合いながら対応しないといけない」と相手を警戒した。今季加入ながらここまで13戦で10試合に先発するなど信頼を勝ち得ている若きセンターバック。同位置でセットプレーなどから得点を決めているDF増嶋竜也を挙げながら「増さんのような試合を決めるゴールだったり、まだまだ見せたいプレーはある」と貪欲な姿勢も口にした。最終ラインに的確なラインコントロールとスライドを求める指揮官の戦術もフィットしつつある。張は「ラインを上げて、高い位置からボールを持つことでゲーム運びもうまくいくようになった。集中力を落としてはいけない」と必勝を誓った。【松尾幸之介】