3季ぶり優勝を狙ったセレッソ大阪は、柏レイソルに0-3惨敗で敗退した。バルセロナなど海外の強豪クラブも注目する18歳のMF西川潤がプロ初先発。積極的な仕掛けで見せ場は作りながら不発に終わり、後半30分に退いた。神戸は0-6で2連覇を狙う川崎Fに大敗し、関西勢は全滅。準決勝(10月7日)は川崎F-東京、横浜-柏の顔合わせになった。

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C大阪の3季ぶり優勝が消えた。リーグ横浜FC戦から中2日。立ち上がりから重い雰囲気が漂い、前半40分に失点。ロティーナ監督は「後半はチャンスを作ったが、(ゴール)ポストに嫌われるなどした。(後半2失点は)リスクをおかして攻めた結果」。DF庄司は「前半の失点がもったいなかった」と振り返る。18歳西川は前半の右サイドから後半はトップの位置でゴールを狙ったが、速いプレスでつぶしにくる柏のDFを攻めあぐねた。

前日の会見でロティーナ監督は西川に関し「少し問題があるが、プレーできる状態にある」とし、原因を「成長痛」と明かしていた。その上で「彼は痛みに強い。そしてプレーしたい意欲もある」と話し、先発に抜てきした。西川にとっても柏は8月15日のリーグ戦でプロ初ゴールを決めた相手。相性の良さも買われたが結果は残せなかった。

それでも海外の強豪クラブも注視する素質は発揮した。指揮官も「ポジティブな面は(西川)潤らが長い時間プレーできたこと。これから(リーグ戦の戦いで)入ってくるかもしれない」と評価。勝ち点8差で独走する川崎F猛追へ、西川が切り札になる。【実藤健一】