J1ベガルタ仙台DF平岡康裕(34)が最終ラインを引き締め、今季ホーム8戦目で初勝利に導く。

5日のG大阪戦で途中交代し、前節9日の鹿島戦は欠場も、11日の練習でフルメニューを消化。13日の大分戦では、前節、右膝負傷による長期離脱から先発復帰したDFシマオ・マテ主将と2月22日の開幕戦以来、約7カ月ぶりのセンターバックコンビ結成が期待される。

平岡は「まだ自分の中で不安な部分はあるが、今日(11日)すべてのメニューをできたのはプラスだと思う」。仙台はここ5戦9失点。「もったいない失点というか防げる失点が多い。そこに至る過程でどこか1つミスを削れれば、失点につながらない部分はある。最後に体を投げ出すのは大前提で、守備の意識を高めないといけない」と語る。

平岡とマテは昨年6月の名古屋戦(第14節)からユニットを組む。それまでの13試合は23失点で、1試合平均1・77失点と守備が崩壊。それでも同戦以降、2人が同時出場した19試合は17失点で、同0・89失点と半減させ、守備立て直しの原動力になった。

DF陣はリーグ中断期間に、いろいろな組み合わせを試してきた。平岡は「誰が隣にいてもいいコミュニケーションが取れている」と自信を示すが、マテへの信頼は特に厚い。「去年からずっとやっているので、シマオを生かしながら自分も生きるようなプレーを組んだらやりたいし、それがチームの勝利につながる」。5試合ぶりに完封を飾り、鉄壁復活への第1歩にする。【山田愛斗】