ガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁(40)が、J2ジュビロ磐田に期限付き移籍することが2日、分かった。契約は今季終了までの実質3カ月間。正式に決定すれば、一両日中にも発表される。本人は週末に静岡入りする予定。

プロ23年目となる遠藤は今季、J1リーグ戦でここまで18試合中、11試合に出場。J1再開初戦となった7月4日のセレッソ大阪戦でJ1通算単独となる最多632試合出場を果たし、現在は641試合(103得点)まで更新した。

だが記録達成を境に先発機会が激減し、7月22日のサンフレッチェ広島戦の先発を最後に、その後の12試合は途中出場6試合、ベンチスタートで出場機会なしが4試合、10年ぶりに2試合連続ベンチ外になるなど、J2降格がない今季の特別ルールの下、G大阪は世代交代にかじを切っていた。

その状況で遠藤は、J2で12位に低迷する磐田からオファーを受け、約20年間在籍したG大阪から期限付きで移籍する決断をした。J2でのプレーは、G大阪での13年以来。W杯日本代表に過去3度選ばれたG大阪のレジェンドだが、かねて「先のことはまったく分からない。目の前の試合に出ることが目標」と語り、G大阪が最後のクラブになることに固執していなかった。

来年1月に41歳になる遠藤は、鹿児島実、横浜フリューゲルス、京都サンガを経て、01年からG大阪に移籍。今季で21年連続開幕スタメンのJリーグ記録を更新し、今季残りの試合で23年連続ゴール記録の更新も懸かっている。ゲームメークの能力は健在で、体力面の不安や故障もない。