元なでしこジャパンのFW永里優季(33)が歴史的一歩を刻んだ。

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歴史的なデビューの裏では、スタッフらの奮闘もあった。

本来であれば移籍期間のオープンする10月上旬から問題なく公式戦出場が可能となるはずだったが、この日の試合直前になって所属元のシカゴレッドスターズから書類不備の連絡が届いた。急いで訂正したものの、米国側から返事が来ない。日本協会にも提出する必要があるにもかかわらず、試合3日前になっても届かず。スタッフは焦りを募らせたが、結局、締め切りギリギリの試合2日前の午前中に書類が到着。スタッフの奔走もあり、滑り込みで手続きは完了した。あるスタッフは「奇跡的だと思います」。舞台裏はドタバタの中、永里が大きな1歩を踏み出した。