清水エスパルスが平岡新体制で残り9試合を戦い抜く。2日は静岡市内で練習。クラブOBでコーチから昇格した平岡宏章新監督(51)は、1日に解任されたピーター・クラモフスキー前監督(42)からバトンを受け「ピーター監督が目指したサッカーを継承する。選手、指導者として成長させてくれたクラブの力になれればという思い」と話した。

継続路線を基本にしつつ、リーグ最多54失点の守備の改善にも着手する。この日は、チームで連動してボールを奪う方法を確認した。平岡監督は「求めるのはゴール前で体を張ったり、球際の部分。戦える集団をつくりたい」と明かした。

1日の練習で初めて監督として指導したばかり。この日も含めてわずか2度の練習で3日のホーム神戸戦(アイスタ、午後3時)へ臨む。準備の時間は短いが「あきらめずに戦う姿勢を徹底させたい」と強調した。【古地真隆】

○…清水MF竹内涼主将(29)は、クラモフスキー前監督への感謝を口にした。「勝てない状況が続いても、常にポジティブな声掛けで支えてくれた。1度も後ろ向きな発言を聞いたことはなかった」。その上で、今季残り試合への強い覚悟をにじませた。「(監督交代の)責任は選手全員が感じている。来季に向け、自分たちがどうなりたいのか。その姿勢をサポーターへ示したい」と力を込めた。