Jリーグは4日に会見を行い、7日のルヴァン杯決勝・柏レイソル-FC東京(国立)を延期することを発表した。

柏はネルシーニョ監督(70)ら3人が新型コロナウイルス陽性をすでに発表。3日に選手38人、チームスタッフ17人、フロントスタッフ14人、関係者13人の計82人のPCR検査を実施し、あらたに選手2人、スタッフ8人が陽性だったことが明らかになった。クラスターと認定されるとみられる大規模な感染を受け、試合開催が困難であると判断した。

代替試合の日程は今後、検討する。試合日が年明けになる可能性もあり、村井満チェアマンは「来季の開幕を調整することを検討しないといけないかもしれない。条件をふまえて調整したい」と、来シーズンにも影響が出る可能性を説明した。

選手2人は今月1日、2日とチーム活動に参加しており、3日の仙台戦に出発する際も平熱で症状はなかった。公共交通機関で仙台入り。試合が中止になったことでバスで柏に移動しPCR検査を実施し、陽性が判明した。現在2人とも平熱で、症状はないという。

また、陽性となったトップチームスタッフの数人も同様に活動し、3日に仙台からバスで柏に戻った。1人はPCR検査を行って帰宅した夜に37・2度の軽い発熱があった。この日になり、体温は38度に上がったという。ネルシーニョ監督と濃厚接触となった可能性があるとクラブが判断した、あるスタッフは39度台の発熱があり、入院することになるという。

感染源、経路はヒアリングなどを行って調査しているが、現時点で特定にはいたっていない。5日は活動を行わず、現段階で陰性だった選手スタッフにさらにPCR検査を実施する。濃厚接触者の特定などを急ぎ、必要に応じて隔離処置をしつつ、今後の活動が行えるかなどを検討する。

◆ルヴァン杯 Jリーグ主催のカップ戦で、J1リーグ戦、天皇杯と並ぶ国内3大タイトルの1つ。第1回はリーグ戦開幕前の92年で、95年だけ開催されず、今年が28回目。16年6月にナビスコ杯から改称。最多優勝は鹿島で6度。今年は1次リーグの各組1位と2位のうち成績上位1チーム、ACLに出場している横浜、神戸、東京の計8チームが準々決勝に進み、決勝まで1試合制のトーナメントで争っている。優勝賞金は1億5000万円から7500万円に減額。