サガン鳥栖が、3発快勝で10試合ぶりとなる今季5勝目を挙げた。

181センチの長身FWチアゴ・アウベス(27)が移籍後初ゴールと1アシスト。今季、下部組織から昇格したU-19日本代表候補のMF本田風智(19)がプロ初ゴールを含む2得点で貢献だ。

アウベスは前半6分、相手のパスカットからつながれたパスを受け、ペナルティーエリアの左手前から左足でゴール右隅に突き刺し、9試合ぶりとなる先制点をもたらした。

さらに、同10分、カウンターからアウべスのロングパスを受けた本田が得意のドリブルでペナルティーエリア中央に切れ込み、「チアゴからいいボールが来て、相手と1対1と分かっていたのでそのまま行った」と、右足でゴール右隅に流し込んだ。

本田は同21分にも、FW豊田がペナルティーエリアで競ったこぼれ球を収めて決めた。10月下旬の同候補合宿で「他のチームでも同世代が(試合に)出ていますし、鳥栖の同世代も身近な存在で刺激に感じています」と、発奮材料も肥やしにした。

課題の攻撃が活性化しての快勝に、金明輝監督(39)は「すべての面で相手を上回り、やりたいことを表現してくれた」と選手をたたえた。