勝てば優勝が決まる川崎フロンターレだったが、敵地で大分トリニータに敗れて、V決定は22日以降に持ち越しとなった。

前半34分にDF谷口がペナルティーエリア内で相手を引っ張ってしまい、レッドカードで退場。このプレーでPK弾を浴び、そのまま敗れた。

谷口からキャプテンマークを引き継いだMF大島は、「監督からも『優勝を目指してやってきて、勝てば決められる試合は今日の1発しかない』とミーティングで伝えられて、モチベーションも高かった。結果として勝てなかったのはすごく残念」と肩を落とした。

退場者を出す前は、相手に攻め込まれる時間帯が長かった。大島は「10人になってからは、やり方うんぬんではない部分もあるのでなんとも言えないが、そこに至るまでの過程がよくなかったがゆえに、退場者を出すきっかけになってしまった。そこに目を向けて次に生かしたい」と、前半の戦いに課題を見いだした。

22日の浦和レッズ-ガンバ大阪戦で、2位G大阪が引き分け以下ならば、その時点で川崎Fの優勝が決まる。試合なしのV決定の可能性もあるが、大島は「今日勝って決めたかったので残念だが、優勝できたらうれしい。複雑な気持ちはあるが、優勝には積み重ねがあると思うので、素直に喜びたい」と受け止めた。

優勝のゆくえにかかわらず、中3日でG大阪戦(25日、等々力)を控える。大島は「今日の悔しさをぶつけて、チームとしても勝てればと思う」と切り替えた。