名古屋グランパスが運命の残り4試合に臨む。28日は大分トリニータと3連勝を懸けて本拠地パロ瑞穂で対戦する。

現在勝ち点55の3位の名古屋は、同58の2位ガンバ大阪と3差に接近。ともに試合数は同じで、勝ち点で並べば得失点差は名古屋が大差リードしている。天皇杯出場権が得られる逆転2位へ正念場だ。

名古屋マッシモ・フィッカデンティ監督(53)は27日、愛知・豊田市内での練習後にオンライン取材に対応し「1年を通して結果を出さないと、こういう順位にはいられない。戦術、プレーも大事だが、メンタルの充実がないと結果は出ていない。残り1カ月、気を緩めずにやっていきたい。私には自信しかない」と、選手に対する全幅の信頼感を強調した。

また、25日に急逝した元アルゼンチン代表ディエゴ・マラドーナ氏について、イタリア人指揮官は「彼のキャリアで一番輝いていたのはナポリ(セリエA)の時期。世界中の人が悲しんでいるが、イタリアでも突き抜けたものがあり、国民の多くが悲しんでいる」と残念がった。

能力の高さを示す説明として「当時と今はファウルをした選手への処罰が大きく違う。(もし今の規則だと当時のマラドーナ氏の)対戦相手は毎回(警告などを受けるのが)5、6人になる。命以外を奪われてもおかしくない相当な中でのプレーだったし、唯一無二の存在だった」と話していた。【横田和幸】