初出場のヴィッセル神戸が、延長戦の末に突入したPK戦を制し、ベスト4に進んだ。両軍6人目まで全員がPKを成功していたが、水原(韓国)の7人目が初めて失敗。逆に神戸のFW藤本が決めて勝負にケリをつけた。

神戸は18年大会ベスト4の水原(韓国)と対戦。準々決勝から導入されたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が、最初に流れを変えた。

神戸は1点を追う前半40分、FW古橋の直接FKが決まり、同点に追いついた。VARで相手選手の一発退場となり、それで得た直接FKを、FWドウグラスが蹴ると見せかけ、古橋が右足を振り抜いて決めた。今大会3点目。

後半以降、数的優位に立った神戸が圧倒的に攻めた。だが勝ち越しゴールが奪えず、延長後半には2度も水原に決定機を与えたが失点しなかった。120分間はともに1得点で終わった。

神戸はMFイニエスタが7日の決勝トーナメント1回戦、上海上港(中国)戦で右太ももを負傷したとみられ、この試合は先発を外れた。延長後半8分から途中出場したが、けがの影響でほぼ走れない状態だった。それでもPK戦の1人目で成功させた。だが右太ももに痛みが走ったようで、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

もう1つの準々決勝は、蔚山(韓国)が北京国安(中国)を2-0で下した。13日の準決勝は神戸と蔚山の対戦に決まった。初出場の神戸の優勝まで、あと2試合になった。

 

▽PK戦の結果

水原 ○○○○○○×

神戸 ○○○○○○○(イニエスタ、ドウグラス、初瀬、古橋、山口、山川、藤本)