なでしこリーグ1部、新潟レディース(L)は明日13日、皇后杯3回戦を迎える。ニッパツ横浜FC(なでしこリーグ2部)とカンセキスタジアムとちぎで対戦する。11日は聖籠アルビレッジで練習。初戦の2回戦(6日・NGUラブリッジ名古屋戦)、後半26分から途中出場しチームに勢いをつけたFW石淵萌実(24)のスタメン出場の可能性が高くなった。左膝半月板のケガを乗り越え、豊富な運動量とバランスの取れたコンビネーションプレーでチームを8強へ導く。

石淵は豊富な運動量を生かし、メンバーとの息の合ったプレーを見せた。「練習中にいかに(他選手と)合わせるかが大事」と話し、裏にボールを出してもらうタイミングなどを確認。コンビネーションやバランスを意識しながら意思疎通を図った。

6日の初戦2回戦、NGUラブリッジ名古屋戦(4○0)では後半から途中出場し1得点を決めてチームに貢献したが、左膝半月板を痛め、長期離脱していた。昨年12月24日に手術を受けた。戦列復帰は1カ月前、11月14日のリーグ戦第17節・日テレ戦の後半途中出場からだった。「復帰してもいい時と悪い時の波があり、膝が安定するまで時間がかかった」。試合中はアドレナリン100%でカバーするが、まだまだコンディションが上がる伸びしろを持つ。

足先よりも、全身を使ったダイナミックなプレースタイルを持つ石淵は「体全体のバランスが大事」と股関節や肩甲骨のストレッチを試合前後に入念に繰り返す。体に凝りを感じた時は、どこが原因かを突き止め、ほぐす。体全体で動けるように体のバランスを整えることへの意識はけがをし、より高くなった。

長期欠場明けで試合に対する思いは強い。「負けたら終わりのトーナメント戦。ワンプレー、ワンプレー、球際だったり、1つ1つの積み重ねが最後の結果につながる。勝利にこだわってやっていきたい」と8強入りに力を込めた。【飯嶋聡美】