アビスパ福岡が、連勝で9試合連続負けなしとし、16年以来のJ1復帰を決めた。愛媛FCを下し、3位長崎が引き分けたため1試合を残し昇格を決めた。

昨季水戸ホーリーホックを7位に導いた実績を持つ就任1年目の長谷部茂利監督(49)に率いられ、攻守に主導権を握るスタイルで、今季当初から目標としていた勝ち点「81」に到達し、同時に結実した。

前半戦は一時17位と低迷。新型コロナウイルス感染でMF前寛之主将(25)が離脱するアクシデントもあったが、9月5日レノファ山口戦から驚異の追い上げで、クラブ新記録の12連勝を記録するなど総力戦で乗り越えた。

◆アビスパ福岡 1982年創部の中央防犯ACM藤枝サッカークラブが前身。翌83年、静岡中西部3部からスタートし92年JFL2部優勝。93年JFL1部昇格。94年藤枝ブルックスとなりJリーグ準会員。95年に本拠地を福岡に移転、福岡ブルックスとしてJFL優勝。Jリーグ加盟を決め、アビスパ福岡に改称。「アビスパ」はスペイン語でスズメバチの意味。本拠地は福岡市のベスト電器スタジアム(収容2万2563人)。川森敬史社長。