新潟レディース(L)が粘り強さをみせた。浦和には今季のリーグ戦2戦2敗。ただ2-3、1-2と接戦だった。苦手意識はない。この日も互角に渡り合った。

1点を追う前半24分、右サイドからのクロスをFW石淵萌実(24)が横パスでつなぎ、そこに逆サイドから走り込んだMF上尾野辺めぐみ(34)が左足でシュート。この試合のチーム最初の1本を得点に結びつけた。守備ではDFイ・ヒョギョン(23)が、今季リーグ得点王の菅沢優衣香(30)をシャットアウトするなど体を張って守った。

「何としても優勝したい」。過去4度の準優勝をすべて経験している上尾野辺は大会前に思いを口にしていた。準々決勝(19日)でINAC神戸に3-2で2点差逆転勝ちするなど勢いもあり、この日に臨んでいた。準々決勝後は新潟の冬の悪天候を避け、21日から京都入りして調整した。準備は万全だった。今季リーグ覇者と互角の戦いを続け、1-1で延長戦に突入した。

今季リーグ戦最少失点同士の激闘は、延長戦でも決着はつかない。PK戦、後攻の新潟は3-5で敗れ、4年ぶりの決勝進出を逃した。