5年ぶり3度目出場の北海道代表・札幌大谷は、大手前高松(香川)に0-1で競り負け、5大会ぶりの勝利を逃した。前半24分にセットプレーから失点。後半はDF登録ながらFWとして出場した伊東涼哉主将(3年)を中心にチャンスをつくるも、相手の堅守に阻まれた。

後半残り5分、ゴール中央から伊東が放ったシュートは相手GKに止められた。「自分たちの形はつくったが、決めきれなかったのが敗因」としながらも、「みんなで声を出しながら、やってきたことを表現できた」と前を向いた。

コロナ禍で全体練習自粛期間、田部学監督(46)が部員をインターネットでつなぎ、各自のトレーニング動画を共有した。「離れていても互いの競争意欲をかきたてたかった」と、絆を強めてきた。納得いく結果ではなかったが、苦しい1年を乗り越え、ここまで来られたことが大きな収穫だ。

伊東は「自分たちのやりたいことができなくなったとき、どう打開するか。その対応ができないと全国で勝てないと知った。この経験を糧に来年、勝利をつかんでほしい」と後輩に託した。【永野高輔】

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