J1ベガルタ仙台のMF椎橋慧也(23)が柏レイソルへ移籍することが4日、決定的となった。

関係者によると複数クラブが獲得に乗り出していたが、ボール奪取能力、ハードワークに定評がある椎橋のプレーを高く評価した柏が、争奪戦を制したという。高卒5年目の昨季は、負傷者続出で17位に低迷したチームの中でフル稼働し、キャリアハイのリーグ戦33試合1得点。出場時間2753分はチームトップで、19年の同12試合0得点から飛躍を遂げた。

椎橋は16年に市船橋(千葉)から仙台加入。高校3年時の15年には主将として全国高校総体準優勝に導き、優秀選手にも選出された。同年度の全国選手権にも出場している。東京五輪世代で19年にはU-22日本代表としてトゥーロン国際大会(フランス)の準優勝に貢献。3試合に先発し、ベストイレブンにも輝いた。

仙台生え抜きの攻守のつなぎ役で、アンカー、2ボランチの一角を主戦場にセンターバックもこなせる「心臓」流出は大きな痛手になる。今年開催の東京五輪メンバー入りを熱望する椎橋は、地元千葉から出場を目指すことになりそうだ。