昨季リーグ2位のG大阪宮本恒靖監督(43)が、今季こそ優勝を目指す。18日に吹田市内の練習場で始動。練習後に公式YouTubeで新体制発表会を配信した。

元日の天皇杯決勝から約2週間ぶりに集まった選手に、宮本監督は「去年の戦いを繰り返してはいけない。質、量、頭の回転の速さもレベルアップしなければ」と伝えた。王者川崎Fに1勝もできず、目の前で2つのタイトルを許した悔しさをバネに「チーム力を上げてタイトルに挑戦できるようにやっていきたい」と4季目の決意を話した。

今季の新加入選手として明大のDF佐藤瑶大(22)が出席。韓国代表のMFチュ・セジョン(30)は来日しているものの、2週間の隔離期間のためビデオメッセージを寄せた。新加入は現時点では2人だが、昨シーズン広島で15得点を挙げたFWレアンドロ・ペレイラ(29)など交渉中の選手が今後、加入する。徐々に補強をしていくことを示唆した指揮官は「攻撃的な選手の補強はリクエストしている」と明かした。

G大阪は今季30周年を迎える。クラブのアカデミー1期生の宮本監督は、「中学のときに入ったクラブで、こうして今監督をしているのは光栄なこと。大切な年と良いシーズンにしたい」と、記念となるシーズンへの思いも話した。今季はACLにも出場し、昨季に引き続き過密な日程となる。昨季築いた守備面に加え、攻撃面にも磨きをかけ、7年ぶりのJ1優勝を目指す。【佐藤あすみ】