昨年度全国選手権王者の静岡学園は、富士宮北を圧倒。4-1で退けた。3回戦8試合は14日に行われる。

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静岡学園が盤石の試合運びを見せた。前半15分にセットプレーから先制点。同21分には右クロスをMF持山匡佑(きょうすけ、2年)が頭で合わせてネットを揺らした。カウンターから失点するも、その後は攻め倒した。後半1分にMF古川陽介(2年)がPKで追加点。さらに、オウンゴールで突き放した。持山は「もっと点を取れたけれど、結果はよかった」。シュート数は27-4。スコア以上の試合内容で圧倒した。

昨秋は県選手権でベスト4止まり。王座奪還を目標に掲げた新チームは好スタートを切った。先月には全国の強豪校が裾野市に集う、通称「裏選手権」で優勝。帝京(東京)や八千代(千葉)などを破り、7試合で計23得点を挙げる攻撃力を見せつけた。新人戦に限り指揮を執る斉藤興龍(おきたつ)コーチも「得たものは多かった」。ハイレベルの戦いを通じて自信を深めた。

今大会も既に2試合で11得点。暫定主将のGK生嶋健太郎(2年)は「まだ課題はある。もっと突き詰めて優勝を狙っていきたい」と力を込めた。目標は新人戦と県総体、県選手権の3冠達成。高い志で突き進む。【神谷亮磨】