セレッソ大阪は23日、本拠地ヤンマースタジアム長居で、サポーター参加型のイベント「サポーターズコンベンション2021」を開催した。今季のJ1リーグ開幕柏レイソル戦(ヤンマー)が27日に迫り、今後のクラブ方針などの説明を目的に開かれた。

森島寛晃社長(48)は「大阪といえば、セレッソと言ってもらえるようなクラブを目指したい」とあいさつ。強化責任者の梶野智チーム統括部長(55)は、緊急補強で獲得したブラジル人のDFダンクレーが、この日から自主隔離の2週間を終え、練習に合流したことを明かした。

8年ぶりに復帰したブラジル人のレビークルピ監督(67)は「ブラジルでは監督業引退を発表していたが、日本から電話でオファーをもらい、体中からエネルギーが湧いてきた。持てるものすべてをささげたい」と必勝を誓った。クラブでは昨季のロティーナ前監督の4位を上回る3位以内をノルマに掲げている。

イベント内では、今季15年ぶりにJ2東京ヴェルディから復帰したFW大久保嘉人(38)が、サプライズで登場。

「いろんなチームに行ったが、C大阪で学んだことがこの年で生きているし、C大阪がなければ今の自分はなかった。まだ、ここでタイトルを取っていないので取りたい」とあいさつ。現在はJ1最多185得点を記録しており、前人未到の200ゴールへ「あと15点で(大台が)見えている。今年絶対取りたい。開幕は大事で、勝てればチームは勢いよくいける。最後はみんなと笑顔で終われるように頑張りたい」と意気込んだ。

イベントには新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で、750人のサポーターが詰めかけ、昨季の営業報告なども実施した。開かれたクラブを目指すC大阪らしいイベントとなった。