7年ぶりJ1復帰の徳島ヴォルティスは、コロナ禍による外国人の入国制限でポヤトス新監督が不在の中、大分トリニータとの開幕戦を1-1で引き分けた。

前半から、自陣のビルドアップでパスをつなぎ前進する攻撃スタイルを通した。前半37分、敵の背後を奪う攻めから、MF岸本武流がゴール前のこぼれ球に反応し、相手GKが飛び出した無人のゴールに決めた。

代行指揮の甲本偉嗣ヘッドコーチは、前々日のミーティングで、スペインの監督から「思うようにやってくれ」と言われたといい「試合に対して信頼してくれていて、自信を持っていった」と強気で臨んだ。

だが、後半は大分のシステム変更や、鋭いプレッシャーに手を焼き、追いつかれた。勝ち点1を奪ったが「(指揮は)楽しかったが、ゲームを支配して勝ちきる目標が達成できず、まだ足りていない」と引き締めた。【菊川光一】