浦和レッズが、湘南ベルマーレ戦のスタメンに4人のルーキーを配置した。クラブ史上最年少となる16歳5カ月11日でプロ契約を結んだGK鈴木彩艶(ざいおん)、1月の高校選手権で準優勝した青森山田出身のDF藤原優大、浦和の下部組織出身のDF福島竜弥は3人ともに18歳。中大から新加入のMF大久保智明(22)も公式戦デビュー。試合は0-0のドローに終わったが、若さあふれる面々が浦和の新時代を担っていく。

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米国生まれ。埼玉育ち。189センチ91キロ。街を歩けば、NBAで活躍するウィザーズの八村塁に間違われたこともあった。ガーナ人の父と日本人の母のもとに生まれたGKの鈴木彩艶(ざいおん)は、プロデビュー戦を無失点で終えた。雨の影響で湿ったピッチ。不規則なバウンドのシュートにも、抜群の瞬発力で安定したシュートブロック。恵まれた体格で、相手のクロスも無効化した。

名門・青森山田で超高校級と呼ばれたDF藤原も、デビュー戦で動じなかった。キャンプ中に「ヘディングは通用する」とさらに磨きをかけた空中戦の強さで、無失点に貢献した。鈴木と浦和の下部組織で同期のDF福島も後半17分で交代するまで、左サイドで攻守に奮闘した。

18歳の3人。浦和の次世代を担う男たちが、堂々と立ち振る舞った。